おそらくこの仕事をしいていなかったら私もわからなかったであろう
越前かにや松葉かに、間人かに、近年できた加能かに……何が違うの?どれもいっしょ?を簡単に説明します。
まず、かにの種類はどれも「ズワイガニ」です。
毛ガニやタラバガニではありませんね。北海道に花咲かにというのがあったような、あのかには「タラバガニ」ですね。
ほとんどの名前がついているブランドガニは「ズワイガニ」でOKです。
ではどれのズワイガニも同じか?これが違うんですねー。
理由は「かにはブリとかマグロみたいに海流にのって世界中動き回る生き物ではない」からだと思います。
どゆこと?といいますと「生まれ育った環境によって左右される」ですね。
一生をあまり移動せず、地域に根ずく……そんな生き物です。
たこや牡蠣なんかも同じですね。「明石のたこ」とか「広島の牡蠣」とか昔から美味しいといわれるのは
一生をその地域で終えるから育った環境が大事なんですね。
この他にもいますよ。根魚といわれる魚はみんな育つ環境が大切だと私は思いますね。
それで越前かにに話しを戻しますと
ここで生まれるズワイガニにとって環境がすごく良いみたいです。
まず、日本の北側と日本の南側からの海流がぶつかる場所が日本海側にありまして、
そこにかにや魚にとってのえさが豊富に湧くそうです。
ズワイガニはだいたい水深200mくらいにいるそうなんですが、福井県沖は水深200mくらいの場所がほかの地域より広いみたいです。
ズワイガニの住み家が多いんですね、そしてえさも多い、
だから「越前のかには旨い」と昔から言われるですね。
実際にかにのみそは多いです。かにみそが多いとかに全体の味がすごく美味しくなるんです。
かににみその味や香りが全体にまわるんですね。
あとは山からの栄養も大事です。
福井県沖は、若狭湾という日本海側で最大の大きな湾になっています。
湾になっていると山から栄養が集まりやすいです。そうするとまたえさが湧くんですね。
実際に台風の日やたくさん雨が降った翌日や翌々日くらい
地元の定置網が大漁になるんです。私の友人は台風がさった翌日にウキウキで魚釣りに行ってます。よく釣れるそうですよ。
まとめると、
①ブランドかには大体ズワイガニ
②一生をその地域で終える生き物なので生まれた環境が大事
③福井県沖はズワイガニにとって環境が良く、えさが豊富な場所で育つ
ここまで良い条件がそろっていることは奇跡に近いじゃないかと思いますね。
つくれるものではないですし……みなさんも食べて言いましょう!
「越前のかには旨い!!」
そんな感じで地理的な環境が越前かにを美味しくしていますよーということでした。