わたしは2009年~2021年の12年の期間、毎年毎回かに競りに行って価格の変化を肌で感じてきました。
結論、間違いなく高くなっています。どのくらい高くなったか?
大きなサイズのかに(1.3kgや1kgくらい)は2倍、手ごろなサイズ(600gや500g)で2.3倍~2.4倍ほどです。
元々希少性があり、価格も高かった大きなサイズは2倍に、
比較して漁獲数が多い手ごろなサイズは2.3倍~2.4倍になったという事です。
正直、今の宿泊価格でもしんどい……今年はまだいけそうですが、
何がしんどいかというと、かにを提供できなくなることです。
実際、越前町周辺にある民宿で今までの宿泊価格を上げづらい為、お客を取らない。
今までの価格では越前かにを提供できる金額ではなくなった。という事態になってきています。
「宿泊お客を取らない」ですよ…
かにのサイズを小さくするとか、足折れのかにを使うとかでも出来なくなった。という事なんですね。
そこまで価格が高騰していきました。
どうしてここまで高くなったのか?こんなニュースを見ました。
海外の国々が日本より価格を高く大量に買うそうです。
このニュースを見たとき、
思い返せば、2015年ごろからちょこちょこ今までの金額で買えないと市場で聞いていたのを思い出しました。
当時は、海外のかになので気にしていなかったのですが、
「海外から来るかにが国内の活かに、越前かににも影響をあたえる様になってしまったんですね。」
他の食品でも輸入品の「買い負け」がおきているそうです。肉やその他食品の値上がりもその影響だと思います。
あとかにの漁獲高、越前かにはそこまで変わっていないそうなのですが、
つい最近、海外での漁獲制限が厳しくなったそうです。↓アラスカ州の漁業制限
かなり違う。前年のほぼ1/10に制限しています。
計算すると、「日本が輸入しているズワイガニの約65%分の制限」みたいです。
自国でこれだけの量を制限して、足りない分を他国で集めるとなると…奪い合いですね。
これでは国内のズワイガニにも影響与え、高騰するのは当然だと思いました。
他にも、皆様もニュースで見たことあるかもしれませんが
来年から食品や電気料など値上げラッシュが始まるそうです。
それもかなりの業種が値上がり発表しています…
かにの質を落とさずにやっていくには
どうしても宿泊価格を上げないといけなくなってきました。
おそらく来年かにシーズンは、今ある越前かにプランはあがると思います。
かに2.5杯分ほど使っている現状の舟盛り付きの越前かにフルコースのプランで
税込70000円~75000円ほどになるのかなーと思いますね。
かにの高騰で値上がりしても、「私たちの利益はない」という事だけは
ぜひ、ご理解いただけたらと思います。
宿泊お客をとらない宿が出てきているという事は、そういうことです。
私たちは、越前かにの競り権を持っています、直接新鮮なかにの買い付けができる強みをいかして
ズワイガニのトップブランドである越前かにを提供できるように、努力していきたいと思います。